ツリーとハープ

ハープからツリーへのお手紙。いつか届くかな。

3通目。楽しいね。

 

ツリー!!

 

 

君のことを考えていたら、楽しくて楽しくて眠れなかった。

たくさん話したいことがあるんだなって、それだけ好きなんだなって自覚したよ。

 


君のことを考えながらね、夜が明けていくのを見るのは、なんというか、切ないんだけど美しいんだよ。この世界に2人だけになったみたいだ。

 


僕の家のすぐ先に、街灯があるんだ。僕の部屋から見えるんだけどね。夜、窓辺に座って外を見るとね。そこだけ切り取ったように明るくて。でも、明るいというより冷たく輝く感じなんだ。

 


街灯は、ツリー、君とは違った光を持っているよ。君は、底抜けの笑顔がチャームポイントだね。決してギラギラした感じではないんだけど、どうしてか明るいんだ…。

周囲も照らし出す明るさ。というより、あたたかさに近いかな?

 


こう言ったら君は謙遜するだろうけど、持ち前の笑顔と、明白さと、聡明さで、とっても君は好かれているんだ。

友達も多いね。

僕は君が唯一の親友だと思っているけれど、君にとって僕は、その他大勢のうちの1人に過ぎないのかも。

少し不安になってしまうよ。僕ばかり、大きな気持ちを押し付けていたら、ごめんね。

 


そうだ、今朝は緑茶を飲もうかな。

なんだか落ち着くんだ。君もどうだい?

そういえば、僕は君の好物をほとんど知らない。

今まで何度も、好きな漫画や本の話で盛り上がったけれど、あまりにも基本的な事は、意外と知らないものなんだな。

灯台下暗しっていうだろう?

多分だけど、きっとそれさ。

今度また教えておくれ。

じゃあ。

 

 

これで3通目のお手紙だ。ラッキー3だね。ツリーの名前の発音と似ているから。

ハープ