ツリーとハープ

ハープからツリーへのお手紙。いつか届くかな。

1通目。緊張するね。

 

僕の大好きなツリー

 

 

 

こんにちは。

今日から君に手紙を書くよ。

できるだけ毎日。そう、できるだけ。

 


どうしてこんなに回りくどいことをしているのか、気になるみたいだね。

僕は君が好きだよ。それはもうとってもね。

でも、君に対する「好き」が何なのか、未だに自分でもわからない。

感謝?愛情?尊敬?友情?…もしかしたら、それは君にとって束縛かもしれない。

 


ううん、束縛したくないから、こうして回りくどいことをしているんだ。

本当の君にこの気持ちを伝えて、君を困らせてしまうのが嫌なんだ。

だって僕達は親友でしょう?

そこには純粋な友情があるべきなんだ。

 


2年前の冬だったかな、僕らはお互いの秘密を分かちあったね。

べつに綺麗なものじゃなかったけど、この瞬間のために今までの痛みがあったんだ、って思ったよ。

 


でもね、僕は怖かったよ。

僕達が築いたものに、今までは「友情」という名前をつけていたんだけど。

それが「同情」に変わってしまうんじゃないかって。

それはなんだか嫌なんだ。

僕達の関係に名前をつける必要はないかもしれないけどね。…そうして、安心したい自分がいるんだ。

 


ツリー、好きだよ。

 


僕は迷っている。

友達なのか。

恋愛対象なのか。

それとも、これが愛情ってやつだったりしてね。

 


君がもし、いつか大切な人ができてさ。

その人と一生を過ごすと決めたなら、応援する。絶対にだ。

言っただろう?君を縛り付けたくは無いんだよ。

 


ただ、君が好きだと言いたいんだ。

そして、これからも言い続けるよ。

ツリー。

君にいつか届きますように。

 

 

記念すべき初めてのお手紙だ。うまく伝わっているといいんだけど。

ハープ